このページでは食事のマナーについて日本と韓国の違いを解説します。
韓国では日本と同じく箸を使いますが、だからと言って日本と同じマナーが通用するとは限りません。
日本では当たり前のことでも韓国ではマナー違反とされることも多く、韓国で食事をするなら必読ページです。
日本と韓国の食事のマナーの違い
食事のマナーについて、日本と韓国の違いを解説します。
まずはざっと箇条書きから。
- 正座をしない。あぐらをする。
- 茶碗は手に持たない。テーブルに置いたまま食べる。
- ご飯はスプーンで食べる。箸はおかずを取るためのもの。
- ご飯に汁をかけるのはNG。汁に入れるが正解。
- 一つ一つ食べるのではなく、混ぜて食べるが基本。
- 箸とスプーンはそろえて縦に置く。
- 少し残すのは「満足しました」の意思表示
一つずつ解説していきます。
韓国では正座をせずにあぐらをする
まずは座り方について。
日本ではひざをそろえて両膝を床について座りますね。
これが日本では正座となり、行儀のいい座り方です。
ですが、韓国ではこれは罪人の座り方で一般的にはNGです。
日本での正座が韓国にとっては「土下座」になります。
「膝立ち」も韓国では土下座と同じで、膝を地面につけること自体がNGです。
韓国では「あぐら」が行儀のいい座り方です。
韓国の伝統衣装であるチマチョゴリでスカートをはくのは、あぐらがしやすい為でもあります。
なので女性であってもあぐらをかきましょう。
茶碗は手に持たずにテーブルに置いたまま食べる
韓国では茶碗を手に持たずにテーブルに置いたまま食べます。
日本ではこれは「犬食い」と言われますが、韓国ではこれがマナーです。
韓国の食事は石焼ビビンバのように、食器が熱い場合もあるためこのように食べます。
また、茶碗を手に持つとがっついてると思われます。
ご飯はスプーンで食べる。箸はおかずを取るためのもの
汁物をスプーンで食べるのは分かりますが、韓国ではご飯もスプーンで食べます。
前述の通り、茶碗を手に持つのはマナー違反です。
茶碗を置いたまま、ご飯をスプーンですくって食べます。
お箸はおかずを取るためにあります。
おかずを箸で食べることもあれば、箸でおかずをご飯に乗せて一緒にスプーンで食べることもあります。
一緒に食事をしている人の茶碗におかずを乗せてあげることもよくあります。
この場合は直箸です。
日本でやったら驚きですが、韓国では仲のよさの表れです。
ご飯に汁をかけるのはNG。ご飯を汁に入れるが正解
ご飯を汁物に入れることもよくあります。
日本では子供の食べ方ですが、韓国ではおいしい食べ方です。
この場合の注意点は日本の「ねこまんま」のようにご飯に汁をかけるのはNGです。
ご飯を汁に入れます。
ご飯をスプーンですくって、それを汁に入れるのもいいです。
こうする理由の一つとしてご飯に汁を入れると茶碗が汚れるからです。
一つ一つ食べるのではなく、混ぜて食べるが基本
韓国では一つ一つの食べ物を味わうのではなく混ぜて食べます。
混ぜて、味の調和を味わうのだそうです。
ビビンバのように混ぜご飯で食べたり(「ビビン」は混ぜるの意味)、ご飯を汁に入れたり。
カレーもかき混ぜてカレーリゾットのようにして食べます。
焼肉をキムチやコチュジャンと一緒にサンチュに巻いて食べるのも混ぜるためです。
味を調和させて、バランスを楽しむ。
何か芸術的なものを感じます。
箸とスプーンはそろえて縦に置く
箸とスプーンは縦に置きます。
日本だと横に置きますが、韓国では縦に置きます。
この場合は箸とスプーンは揃えます。
少し残すのは「満足しました」の意思表示
日本では残さず食べるのがマナーですが、
韓国では少し残して食事を終えると「満足しました」という意思表示になります。
韓国の食堂ではキムチやナムルなどの小鉢のおかずはお替り自由です。
全部食べると勝手にお替りを持ってきちゃうこともよくあります。
サービスいいですね。
お腹いっぱいなのに持ってこられると無理して食べることに。
少し残して満腹のアピールをしましょう。
韓国の食事マナーまとめ
このページでは韓国での食事マナーを解説しました。
- 正座をしない。あぐらをする。
- 茶碗は手に持たない。テーブルに置いたまま食べる。
- ご飯はスプーンで食べる。箸はおかずを取るためのもの。
- ご飯に汁をかけるのはNG。汁に入れるが正解。
- 一つ一つ食べるのではなく、混ぜて食べるが基本。
- 箸とスプーンはそろえて縦に置く。
- 少し残すのは「満足しました」の意思表示
ぜひ、気を付けましょう。
おまけとして、韓国語の箸とスプーンはこう言います。
- 箸:젓가락(チョッカラク)
- スプーン:숟가락(スッカラク)
箸とスプーンはどっちがどっちだっけ?となりがちですが、スプーンが숟가락(スッカラク)で、同じく「ス」から始まる、と覚えておくと混乱は防げるでしょう。
以上、韓国語の箸とスプーンについて、食事のマナーについての解説でした。
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