このページでは韓国語の「オンニ」について意味と使い方を解説します。
オンニの意味は「お姉さん」ですが、同じくお姉さんの言葉「ヌナ」との違いもあわせて解説します。
使い方を間違えると相手に失礼になる言葉なので読んでおいてください。
オンニの意味は女性から見た年上の女性「お姉さん」
オンニ(언니)は女性が年上の女性を呼ぶ言葉です。
ハングルでは언니と書きます。
オンニは訳語では「お姉さん」と訳されますが、女性が年上の女性を呼ぶ言葉です。
本来であれば血のつながっている姉妹の間で使われる言葉ですが、血縁関係がなくても使われます。
本当のお姉さんのように慕っている相手をオンニ(언니)と呼ぶことも多いです。
韓国では同性同士の場合は年上が目上となります。
特に女性同士の場合は初対面でいきなり年を尋ねあい、上下関係をはっきりさせることが多いです。
相手のほうが年上と分かったら「オンニ」と呼ばないと怒られますし、非常識な人だと言われてしまいます。
例えばお店のスタッフに対しても、明らかに年上であればオンニと呼びます。
このように本来は姉妹で使う呼び方ですが、血縁関係がなくても使う言葉です。
K-POPアイドルグループで年上メンバーを「オンニ」と呼んでいるのはこのためです。
オンニの前に名前を付けて「○○オンニ」と呼ぶ場合もあります。
血縁関係がある本当のお姉さんの場合は区別をするために「チンオンニ(친 언니)」と呼ぶこともあります。
친(チン)は漢字で「親」と書きます。
オンニは女性から見た年上の女性です。
ヌナの意味は男性から見た年上の女性「お姉さん」
ヌナ(누나)は男性が年上の女性を呼ぶ言葉です。
ヌナは訳語では「お姉さん」と訳されますが、男性がお姉さんを呼ぶ言葉です。
本来であれば血のつながっているきょうだいの間で使われる言葉ですが、血縁関係がなくても使われます。
例えばカップルで彼女のほうが年上の場合は、彼氏は彼女を「ヌナ(누나)」と呼びます。
血縁関係がある本当のお姉さんの場合は「チンヌナ(친 누나)」と呼ぶこともあります。
ヌナは男性から見た年上の女性です。
アガシの使い方
おまけとしてもう一つの女性の呼び方である「アガシ(아가씨)」について解説します。
アガシはもともとは身分の高い家のお嬢さんの呼び方でした。
なので訳語では「お嬢さん」となります。
しかし、現代では夜のお仕事をしている女性を呼ぶ時や、ナンパをするときの声掛けに使われる言葉で性的なニュアンスを含んでいます。
こういう使われ方をする場合は「お姉ちゃん」みたいに訳すのが相応しいでしょう。
日常会話ではあまり使わないので注意しましょう。
ちなみにこの아가씨(アガシ)を辞書で調べたら「処女に対する敬称」という意味でした。
日本語に訳すと「乙女」みたいな意味ですね。
韓流時代劇では身分の高い若い女性をアガシと呼んでいますが、現代で同じ使い方をすると変な感じになります。
オンニ・ヌナのまとめ
オンニ・ヌナはいずれも年上の女性の呼び方で訳語も「お姉さん」ですが使い方は違います。
- オンニは女性から見た年上の女性
- ヌナは男性から見た年上の女性
以上、韓国語のオンニとヌナの使い方の違いについて勉強しました。
韓国語では呼ぶ人、呼ばれる人の性別と年齢の上下関係によって呼び方が変化します。
男性に対する呼び方の変化(オッパとヒョンの違い)についてはこちらの関連記事をどうぞ。
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