【韓国語】ハングルの母音の覚え方。発音ごとに分類しよう

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ハングルの書き方 韓国語の基本

このページでは韓国語の勉強を始めたばかりで、まずはハングルの母音の覚え方が知りたいと思っている人向けに覚えやすい、効率的な勉強の仕方を説明します。

発音ごとに分類すれば覚えやすいです。

順番としては基本母音が先、合成母音が後。

それぞれの発音から解説します。

そして辞書順で覚えれば今後の韓国語の勉強が最もはかどります。

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韓国語の基本母音の発音

韓国語の単語の中でも基本母音を覚えましょう。

基本母音は10個ありますが、最初は下記の6つを覚えましょう。

この6つは基本母音の中でも重要な「単母音」で、ハングルは必ずこの基本母音のいずれかを使っています。

  • ㅏは日本語の「ア」とほぼ同じ発音です。口を大きく開けて「ア」。
  • ㅓは「ア」と同じ大きさに口を開けて「オ」。
  • ㅗは唇を丸く突き出し「オ」。日本語の「オ」と同じです。
  • ㅜは唇を丸く突き出し「ウ」。日本語の「ウ」と同じです。
  • ㅡはほほを横に引き、唇を横に開いて「ウ」。
  • ㅣはほほを横に引き、唇を横に開いて「イ」。日本語の「イ」と同じです。

「ア」と「イ」は日本語と似ているので問題ないでしょう。

問題は「オ」と「ウ」です。

ㅓとㅗはいずれも日本語表記されると「オ」ですが字も発音も違います。

初めのうちは口の形を意識するといいでしょう。

ㅜとㅡはいずれも日本語表記されると「ウ」です。

これも口の形を意識して使い分けてください。

発音するときの口の形に着目すると下の3つのペアに分かれます。

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韓国語の母音の覚え方。基本母音の発音を3つに分類

発音時の口の形に着目すると3つに分類できます。

ㅏとㅓこの2つは口を大きく開ける
ㅗとㅜこの2つは唇を丸く突き出す
ㅡとㅣこの2つはほほを横に引き、唇を横に開く。
韓国語の母音の分類

文字の形と発音の関係に注目すると覚えやすいでしょう。

この6つの単母音が覚えられればこれ以降はスムーズに勉強できます。

ここまで頑張りましょう。

この6つの単母音以外は全て「合成母音」という単母音を合成したものなのです。

単母音が分かっていないと合成母音も分かりません。

なので単母音をしっかり覚えてから先に進みましょう。

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基本母音の残りの4つはヤ行系の合成母音

ここまでで基本母音10個のうち6つを勉強しました。

残りの4つは「ヤ行」です。

ヤ行は例えば

イ+ア=ヤ

のように、「イ」の音に他の音を足してヤ行の音にします。

単母音を2つ合成して音を作ります。

このため「合成母音」と呼ばれます。

合成母音のことを重母音とも言います。

それではヤ行の合成母音に進みましょう。

短い棒が2本に増えるとヤ行

ㅑ,ㅕ,ㅛ,ㅠこの4つは「ヤ」行の合成母音(重母音)と呼ばれるものです。

  • ㅑは日本語の「ヤ」とほとんど同じ。ㅏと同じく、大きく口を開ける
  • ㅕは「ア」と同じ口の形で「ヨ」。ㅓと同じ口の形
  • ㅛは唇を丸く突き出し「ヨ」。ㅗと同じ口の形
  • ㅠは唇を丸く突き出し「ユ」。ㅜと同じ口の形

ヤ行の合成母音は短い棒が2本になったもの、と覚えるといいです。

合成母音とは2つ以上の母音が合体したものです。

このうちヤ行系はそれぞれ

  • ㅣ(イ)+ㅏ(ア)=ㅑ(ヤ)
  • ㅣ(イ)+ㅓ(オ)=ㅕ(ヨ)
  • ㅣ(イ)+ㅗ(オ)=ㅛ(ヨ)
  • ㅣ(イ)+ㅜ(ウ)=ㅠ(ユ)

となったものです。

発音方法も「イ」の口から「ア」の口へと変化させ、「ヤ」と発音します。

「イア」としないようにしましょう。

以降、「ヨ」「ユ」も一緒です。

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ハングルの基本母音10個「アヤオヨオヨウユウイ」の順番

ここまでで韓国語の基本母音10個が出そろいました。

おさらいのため10個すべて並べてみましょう。

ハングル母音発音と解説
日本語の「ア」とほぼ同じ発音です。口を大きく開けて「ア」
日本語の「ヤ」とほとんど同じ。ㅏと同じく、大きく口を開ける
「ア」と同じ大きさに口を開けて「オ」
「ア」と同じ口の形で「ヨ」。ㅓと同じ口の形
唇を丸く突き出し「オ」。日本語の「オ」と同じ
唇を丸く突き出し「ヨ」。ㅗと同じ口の形
唇を丸く突き出し「ウ」。日本語の「ウ」と同じ
唇を丸く突き出し「ユ」。ㅜと同じ口の形
ほほを横に引き、唇を横に開いて「ウ」
ほほを横に引き、唇を横に開いて「イ」。日本語の「イ」と同じ

ここでは順番も覚えてください。

上記の順番が辞書に載っている順番です。

韓国語の辞書

上の画像は私の辞書の目次を映しました。

赤線部分の順番を見て下さい。

また、それぞれの母音の左、又は上に丸い記号が書いてありますね。

これが母音発音をする際に付ける子音字です。

これについてはあとで詳しく書きます。

ここでは順番を覚えてください。

「アヤオヨオヨウユウイ」

これは韓国の小学校の国語の授業で暗唱して覚える母音の順番です。

これの通りに覚えるのが基本です。

まずはここまで頑張りましょう。

それでは、基本母音は順番通りに覚えられましたか?

これ以降は全て合成母音になります。

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ハングルの合成母音

ここからは合成母音の勉強です。

合成母音は「二重母音」、「重母音」とも呼ばれます。

  • 縦棒が2本のハングル文字母音は「エ」
  • 縦長と横長のハングル文字を合わせるとワ行系の合成母音になる
  • ハングル文字の母音の数は合計21個

縦棒が2本のハングル母音は「エ」

韓国語には「エ」と聞こえる母音も2種類あります。

ㅐとㅔです。

縦の長い棒が2本になると「エ」の母音です。

  • ㅏ+ㅣ=ㅐ→ㅐは口を大きく開けて「エ」。
  • ㅓ+ㅣ=ㅔ→ㅔは日本語の「エ」と同じ。少し口が小さめで発音する。

はっきり言って私たち日本人には同じ音にしか聞こえません。

ですが韓国人は使い分けています。

はじめのうちは使い分けはほとんどできないと思います。

(実を言うと私もまだ聞き分けはできません)

あせらず上達していって下さい。

さらにこれにも「ヤ」行の重母音があり、それぞれㅒ、ㅖです。

これも短い横棒が一本増えた形ですね。

  • ㅒは口を大きく開けて「イェ」。
  • ㅖは日本語の「イェ」とほぼ同じ発音です。

こちらも使い分けには慣れが必要です。

手書きをする場合は右側の縦棒を少し長く書きます。

縦長と横長のハングルを合わせるとワ行系の合成母音になる

残る合成母音はワ行系だけです。

頑張りましょう。

ワ行系は横長の母音と縦長の母音を合成しています。

ㅘはㅗとㅏを合わせた合成母音です。

ㅗ(オ)の口の形からㅏ(ア)の口の形へと移行します。

最初にしっかりとくちびるを丸めましょう。

これで「ワ」の発音ができますね。

ワ行系の合成母音は7個あります。

ハングル発音と解説
日本語の「ワ」とほぼ同じ発音
日本語の「ウェ」とほぼ同じ発音
日本語の「ウォ」とほぼ同じ発音
日本語の「ウェ」とほぼ同じ発音
日本語の「ウィ」とほぼ同じ発音(くちびるを丸く突き出したまま発音する)
「ㅞ」と同じ発音
最初に「ウ」を発音して、すぐに「イ」を発音。つまり「ウイ」(ㅟとの違いに注意)

この中で特に発音で注意が必要なのは5、6、7番目のㅟ、ㅚ、ㅢです。

それ以外は結構簡単です。

左下の母音から右の母音へと口の形を変化させながら発音します。

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ハングルの母音の数は合計21個

ここまでで韓国語で使われる基本母音・合成母音は全て出そろいました。

ハングルの母音は合計で21個です。

日本語よりもかなり多いですね。

ですが、この中で合成ではない「単母音」は6つだけです。

この単母音の発音が基本です。

重要なのでもう一度単母音の発音をおさらいしましょう。

ㅏとㅓこの2つは口を大きく開ける
ㅗとㅜこの2つは唇を丸く突き出す
ㅡとㅣこの2つはほほを横に引き、唇を横に開く。
韓国語の母音の分類

全ての合成母音はこの6つの組み合わせです。

しっかり覚えましょう。

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韓国語はハングルの母音と子音を組み合わせる

母音が出揃ったところで実際に発音してみましょう。

実際に字を書く場合は母音だけではなく、必ず子音も一緒に書きます。

母音と子音を組み合わせないと文字として成り立ちません。

母音発音の場合、使用する子音は「ㅇ」です。

活字で見ると丸の上に小さい点がついているように見えることもありますが、手書きする場合はただの丸で大丈夫です。

母音発音の場合は必ずこの丸を一緒に書きます。

まずはハングルの発音を基本母音10個とエ系、合計14個いってみましょう。

  1. 아と書いて「ア」
  2. 야と書いて「ヤ」
  3. 어と書いて「オ」
  4. 여と書いて「ヨ」
  5. 오と書いて「オ」
  6. 요と書いて「ヨ」
  7. 우と書いて「ウ」
  8. 유と書いて「ユ」
  9. 으と書いて「ウ」
  10. 이と書いて「イ」
  11. 애と書いて「エ」
  12. 얘と書いて「イェ」
  13. 에と書いて「エ」
  14. 예と書いて「イェ」
ハングルの母音縦長

母音と子音を左右に並べるか上下に並べるかは母音の形によって決まります。

縦の棒が長い母音の場合、左右に並べます。

아야어여이애얘에예

この場合は母音は右に書き、子音は左に書きます。

ハングルの母音横長

横の棒が長い母音の場合、上下に並べます。

오요우유으

この場合は母音は下に書き、子音は上に書きます。

ワ行系の重母音の場合は子音は左上に書きます。

ハングルの重母音
  • 와 「ワ」
  • 왜 「ウェ」
  • 워 「ウォ」
  • 웨 「ウェ」
  • 위 「ウィ」
  • 외 「웨」と同じ発音
  • 의 「ウイ」
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ハングル母音の一覧表

ハングル文字母音の一覧表をご覧ください。

まずは基本母音とヤ行系合成母音です。

基本母音ヤ行系合成母音
아と書いて「ア」야と書いて「ヤ」
어と書いて「オ」여と書いて「ヨ」
오と書いて「オ」요と書いて「ヨ」
우と書いて「ウ」유と書いて「ユ」
으と書いて「ウ」
이と書いて「イ」
애と書いて「エ」얘と書いて「イェ」
에と書いて「エ」예と書いて「イェ」
ハングル文字母音の一覧表(基本母音とヤ行系合成母音)

ワ行系合成母音

ワ行系合成母音
와 「ワ」
왜 「ウェ」
워 「ウォ」
웨 「ウェ」
위 「ウィ」
외 「웨」と同じ発音
의 「ウイ」
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韓国語の母音の名称

ここまで紹介してきたハングルの母音文字には韓国語の名称があります。

とはいえ難しくはありません。

例えばㅏの母音は「아の母音」が名称となります。

同じくㅓの母音は「어の母音」という名称です。

その他の母音も母音発音をしたものがその母音の名称になります。

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ハングルの母音の元は天地人

最後に母音の成り立ちとまとめです。

韓国語で使われるハングルは象形文字です。

象形文字とは物の形を模して作られた文字のことです。

ハングルの母音文字のモデルになったものは天地人、太陽や大地そして人です。

縦の長い棒は人を表し、横の長い棒は大地を表しています。

また、それぞれにくっついている短い棒は陽(天)を表しています。

もちろんいきなり成り立ち全てを覚える必要はありません。

ハングルには陽母音、陰母音の区別があります。

この陽母音、陰母音の区別を理解するのに「天地人」が役立ちます。

例えばㅏは人の右側(東)に太陽がある状態、つまり朝を表しているので陽母音となります。

また、ㅗは大地の真上に太陽がある状態、つまり昼を表しているのでこれも陽母音です。

参考記事:韓国語のサランヘヨ。「愛してる」の意味とフレーズ

陽母音と陰母音の見分けはへヨ体を使う際に必要になります。

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ハングル母音のまとめと陽母音・陰母音の話

ハングルの陽母音は3つしかありません。

の3つです。

このまとめの冒頭で太陽の位置についての説明をしましたがウンチクのようなものなので無理に覚える必要はありません。

それよりも陽母音はㅏ,ㅑ,ㅗの3つ

これだけををしっかりと覚えてください。

そのほか全ての母音が陰母音です。

つまり陽母音の3つがしっかりわかっていればそれ以外は陰母音であるとすぐわかります。

この陰母音、陽母音の区別はとても大事です。

해요(ヘヨ)体の文章を書く時や、陰陽系の活用などでつまづかない様にしっかり理解しましょう。

単語の活用に関しては韓国語の単語を活用する方法のページで解説しています。

子音がすでに分かっている方はこちらをどうぞ。

韓国語の基本はハングル文字の習得なので初心者の方は次は子音のページに進むと勉強の効率がよくなります。

以上、このページでは韓国語の母音の覚え方について勉強しました。

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