「太王四神記」心優しい女戦士セオとファヌンの出会い
時は神話の時代まで遡ります。
熊族の女戦士として火の巫女であるカジンが率いる虎族と戦うセオは、神の子であるファヌンがカジンから取り上げた火の力をセオに与えたことから、火の力は朱雀となってセオに宿ります。
当時、虎族が武力で地上を支配していました。
それに心痛めたファヌンは、守護神である、青龍・白虎・玄武を引き連れて地上に降り立ち、チュシンという平和な国を創ります。
しかし、国を奪われたと怒った虎族はチュシンの民たちを襲います。
そんな中、チュシンの民と一緒に戦っていたのがセオの熊族でした。
うまく火を操れないセオに優しく教えるファヌン、やがてファヌンとセオは恋に落ち、子供を授かります。
身重のセオを襲ったカジンの激しい嫉妬と怒り
ファヌンとの戦いで怪我をしたカジンでしたが、ファヌンから治療を受けたことで、ファヌンに密かに心を寄せていました。
ですがセオがファヌンと恋仲となり、子供を授かったことを知ったカジンは怒りと嫉妬に狂い、身重のセオを襲います。
セオはカジンから逃げて子供を無事に出産しますが、生まれたばかりの子供を預けてすぐに戦いへと向かいます。
途中、預けた子供が奪われたことを知ったセオはカジンの元へと急ぎます。
怒りと嫉妬に狂ったカジンはセオの目の前で、子供を絶壁から落としてしまいます。
子供はファヌンが間一髪で助かっていたのですが、セオはそれを知らずに殺されたと思いこみ、怒りと悲しみから火の力を制御できなくなり暴走してしまいます。
そしてついに黒朱雀へと変化し、世界を火の海に変えてしまいます。
守護神ですら止めらなかった黒朱雀・セオの暴走
守護神である青龍・白虎・玄武の力をもってしても、暴走した黒朱雀のセオを鎮めることができず、倒すことさえもできません。
暴走を止められるのはファヌンだけです。
このままでは世界が火の海になってしまう…
ファヌンは世界を守るために暴走を止めることを決断します。
愛するセオを見つめて、目に涙を浮かべながら神の矢でセオを射ぬくファヌン。
ついに黒朱雀セオの暴走は止まります。
そしてセオはファヌンの腕の中で息を引き取ります。
セオの命をファヌンが自ら絶たなくてはいけないとは、なんて残酷な運命でしょうか。
他の誰でもないファヌンに射貫かれたことがセオの救いだったのでしょうか?
ファヌンとセオのあまりにも悲しい結末に涙が止まりません。
以上、太王四神記でセオが黒朱雀になったいきさつを紹介しました。
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