韓国語の用言とは

韓国語には「用言(ようげん)」というものがあります。用言は形容詞や動詞をはじめとした4つの品詞をまとめて総称したものです。
このページでは韓国語の用言について、用言の活用の方法について勉強します。
基本的には、~다で終わる単語の大半が用言であると言えます。しかしこの~다の形は実際の文章の中ではほとんど見かけません。活用をしないと使えないからです。
まずは単語の活用方法を理解するために不可欠な用言の解説からはじめます。

用言に分類する単語は4つの品詞

用言に分類される単語の品詞は以下の4種類です。

  • 動詞→가다(「カダ」行く)、먹다(「モクタ」食べる)、공부하다(「コンブハダ」勉強する)など
  • 形容詞→바쁘다(「パプダ」忙しい)、덥다(「トプタ」暑い)、조용하다(「チョヨンハダ」静かだ)など
  • 存在詞→있다(「イッタ」ある・いる)、없다(「オッタ」ない・いない)、계시다(「ケシダ」いらっしゃる)
  • 指定詞→이다(「イダ」~だ・~である)、아니다(「アニダ」~でない)

このうち、存在詞と指定詞は数が少なく、上記で述べたもので全てです。
存在詞に関しては韓国語には日本語のように「ある・いる」または「ない・いない」のような区別はありません。直訳すると存在するか、しないか、となります。なので「存在詞」となります。
指定詞は主に動詞の後に使われるもので「これは~だ」と指定する場合、または「~ではない」と否定する場合に使われます。
見ていただくとわかるとおり、全ての用言が~다で終わっています。
この~다の形は実際の文章の中ではほとんど見ません。
なぜならこの形は用言の原型と言い、活用される前の状態なので活用せずに使われることはほとんどないからです。
用言の原型は辞書に載っている状態です。この原型を実際に使える状態に活用する方法をこのページで勉強します。

用言の語幹

用言には語幹というものがあります。この語幹の理解は非常に重要ですが、それほど難しくはありません。다を除いた部分が語幹です。
上記に上げた単語の場合、가다の語幹は가、먹다の語幹は먹、바쁘다の語幹は바쁘、덥다の語幹は덥となります。
また、用言には母音語幹と子音語幹の区別があります。
語幹(다を除いた部分)の最後がパッチム無しか、パッチム有りかの違いです。
語幹の最後にパッチムがなければ母音語幹、語幹の最後にパッチムがあれば子音語幹となります。
母音語幹の例

  • 가다→가
  • 바쁘다→바쁘
  • 이다→이
  • 아니다→아니

子音語幹の例

  • 먹다→먹
  • 덥다→덥
  • 있다→있
  • 없다→없

母音語幹と子音語幹の見分けは確実にできるようにしましょう。非常に重要です。

ハムニダ体への活用

実際にハムニダ体への活用をやってみましょう。ハムニダ体は韓国語でもっとも丁寧な表現です。
初対面や目上の方と話すときはこちらを使いましょう。

ハムニダ体の母音語幹の活用

まずは母音語幹からです。
母音語幹の場合は語幹の後ろにㅂ니다をつけます。(ㅂはパッチムです)

  • 가다→갑니다(「カムニダ」行きます)
  • 바쁘다→바쁩니다(「パプムニダ」忙しいです)
  • 이다→입니다(「イムニダ」~です)
  • 아니다→아닙니다(「アニムニダ」~ではありません)

母音語幹の場合は語幹の最後の文字にパッチムのㅂがついて1文字になります。
発音する場合はㅂパッチムの次に子音のㄴがあるので鼻音化の法則が働き、「ム」の音になります。

ハムニダ体の子音語幹の活用

子音語幹の場合は語幹の後ろに습니다をつけます。

  • 먹다→먹습니다(「モクスムニダ」食べます)
  • 덥다→덥습니다(トプスムニダ」暑いです)
  • 있다→있습니다(「イッスムニダ」います・あります)
  • 없다→없습니다(「オプスムニダ」いません・ありません)

子音語幹の場合はそのまま습니다をつけます。
없のようにパッチムが2つある場合もあります。これを二重パッチムと呼びます。
連音化する場合としない場合で左のパッチムを発音するか右のパッチムを発音するか変わります。

ハムニダ体の例文

上記の単語の活用系を使って例文を作ってみましょう。

  • 8(여덟)시에 밥을 먹습니다.(「ヨドルシエ パブル モクスムニダ」8時にご飯を食べます。)
  • 9(아홉)시에 학교에 갑니다.(「アホプシエ ハクキョエ カムニダ」9時に学校に行きます。)
  • 저는 ○○ 입니다.(「チョヌン○○イムニダ」私は○○です。)

数字の読み方に関しては韓国語の数字の読み方と数え方で解説します。
저는 ○○ 입니다.の○○にはあなたの名前を入れてみてください。これで自己紹介が出来ます。
自己紹介の詳しい解説は韓国語で自己紹介のページをご覧ください。

ヘヨ体への活用

ヘヨ体への活用をやってみましょう。
ヘヨ体とは基本的に~요.で終わる文章であると思っていただいて間違いないです。
旅行雑誌などに載っている例文はほとんどがヘヨ体です。ある程度親しい顔見知りや自分のほうが明らかに年上の場合はこのヘヨ体を使いましょう。

陽母音と陰母音

ヘヨ体に活用する場合は語幹の最後の母音に注意しましょう。
語幹の最後が陽母音(ㅏ,ㅑ,ㅗの3つ)の場合は語幹の次に아をつけます。
語幹の最後が陰母音(ㅏ,ㅑ,ㅗの3つ以外の母音)の場合は語幹の次に어をつけます。
さらに하다(ハダ)、またはハダ用言(~하다)の場合は語幹の次に여をつけます。
母音に関する詳しい説明はハングル文字の母音の書き方と読み方をご覧ください。

陽母音 語幹 + 아
陰母音 語幹 + 어
하다または하다用言 語幹 + 여(縮約して해になる)

(この形は本来は「連用形」と呼びますがこのサイトは初心者向けなので割愛して「ヘヨ体」と呼びます)
ヘヨ体は上の表の形にさらにそれぞれ요をつけたものです。
하다または하다用言の場合は하+여が縮約して해になります。
ヘヨ体の最後の요を付け忘れないように注意しましょう。요を付け忘れると하(ヘ)体というタメグチの口調になります。

ヘヨ体の陽母音語幹の活用

陽母音語幹の用言について解説します。
母音語幹(パッチムなし)の場合は縮約されます。
例えば가다→가아요→縮約して가요となります。
(縮約の形は単語によって様々あります。)
子音語幹(パッチム有り)の場合はそのまま아요をつけます。
닫다(「タッタ」閉める)→닫아요(「タダヨ」閉めます)

ヘヨ体の陰母音語幹の活用

陰母音の場合でも母音語幹(パッチムなし)の場合は縮約されます。
주다(「チュダ」与える)→주어요→縮約して줘요(「チュウォヨ」与えます)
子音語幹(パッチム有り)の場合はそのまま어요をつけます。
먹다(「モクタ」食べる)→먹어요(「モゴヨ」食べます)
子音語幹をヘヨ体にする場合は連音化に注意しましょう。
連音化の詳しい説明は韓国語のパッチムは発音の変化に注意をご覧ください。

하다(ハダ)用言のヘヨ体への活用

하다用言は하+여+요が縮約して해요になります。(初心者の方はこのまま해요として覚えても良いです)
하다用言は主に漢字語や名詞などとセットで使われ、~しますの意味を持ちます。
例えば공부(コンブ)は漢字の勉強をハングル読みしたものです。意味もそのまま勉強です。
これに하다をつければ「勉強する」となり、ヘヨ体になると「勉強します」になります。
공부하다→공부해요(「コンブヘヨ」)
名詞の사랑(「サラン」愛)をつけると
사랑하다→사랑해요(「サランヘヨ」愛します)となります。
사랑해요(「サランヘヨ」)の解説を韓国語で愛してるのページ詳しくしています

ヘヨ体の例文

ヘヨ体の例文を紹介します。
違いがわかりやすいようにハムニダ体の文章と同じ例文を使用します。

  • 8(여덟)시에 밥을 먹어요.(「ヨドルシエ パブル モゴヨ」8時にご飯を食べます。)
  • 9(아홉)시에 학교에 가요.(「アホプシエ ハクキョエ カヨ」9時に学校に行きます。)
  • 저는 ○○ 예요.(「チョヌン○○エヨ」私は○○です。)

名詞に「~です」という文を作る場合は名詞の最後にパッチムが有るか無いかで変わります。
パッチムが有る場合は이에요(「イエヨ」)をつけ、
パッチムがない場合は예요(「エヨ」)をつけます。
日本人の名前の場合はパッチムはないので예요(「エヨ」)をつけます。

このページのまとめ

このページではハムニダ体、ヘヨ体を活用して文章の作り方を勉強しました。
他のページと比べて少し難しい内容になりましたが重要な部分です。
あせらずじっくり勉強しましょう。
ちなみにハムニダ体の疑問系は最後を~ㅂ니까?(ムニカ)または~습니까?(スムニカ)に変えます。
語尾を上げて発音します。
ハムニダ対の疑問形の例として韓国語のあいさつ|読み方と発音のページをご覧ください。
ヘヨ体の疑問系は形はそのままで語尾を上げるだけです。
また、ヘヨ体の文章は~しませんか、という勧誘のニュアンスだったり、~しなさい、という命令のニュアンスでも同じ形を使います。
口調などで使い分けましょう。