このページではドラマ雲が描いた月明りの尚膳(サンソン)の正体について解説します。
王・純祖に仕える尚膳(サンソン)であるハン・サンイクは白雲会(ペグンフェ)という組織の頭領です。
白雲会はかつてラオンの父であるホン・ギョンネが頭領として束ねていた組織で、その昔、王宮に対してホン・ギョンネの乱を起こしました。
生き残ったメンバーで白雲会はひっそりと残っていて、ホン・ギョンネの同志だったハン・サンイクが頭領を引き継いで存続させていたわけです。
まさか反乱を起こした組織の頭領が王に仕える側近だったとは驚きです。
そんなハン・サンイクはラオンのことを探し続けていた人物でもあり、ラオンと再会してからは王宮でラオンを助ける心強い人物になります。
ハン・サンイクは王妃に捕まったラオンのピンチを救った
ハン・サンイクは王妃に捕まったラオンのピンチを救いました。
ラオンの部屋から女性のチマチョゴリが見つかり、王妃の前に連れてこられたラオンはあやうく衣服を脱がされそうになります。
イ・ヨンが駆けつけるも一向に引かない王妃は、強引にラオンの内官服を引っ張って脱がせようとした時、尚膳ハン・サンイクが現れ、王宮の品位を損なうような行動をしないように進言し、懐妊中の身である王妃が男の裸を見ることを純祖が知ったらどうなるか?と王妃に助言したところ、王妃は何も言えなくなり、ラオンは放免されたのでした。
ハン・サンイクはラオンたちを王宮から逃がすために亡くなった
ハン・サンイクはラオンたちを王宮から逃がすために、自分の身を犠牲にして亡くなりました。
ラオンやホン・ギョンネが白雲会とともに王宮から逃げ出そうと門を潜っている真っ只中で、追ってきた兵たちと、白雲会が応戦状態になってしまいます。
そんな中、ラオンとホン・ギョンネを急いで門から脱出させようとしたのがハン・サンイクです。
ホン・ギョンネは門から出てこいと言いますが、時間稼ぎをすると言って出てこようとしなかったハン・サンイクはついに兵によって背中を斬られてしまいます。
何度も斬られながらも最期の力を振り絞り、門を閉めたハン・サンイクの最期は涙無しでは見られませんでした。
尚膳(サンソン)ハン・サンイクを演じたのはチャン・グァン
尚膳(サンソン)であるハン・サンイクを演じたのはチャン・グァンです。
1952年1月5日生まれで、1978年KBS15期公開採用声優としてデビューしました。
最初は声優としてデビューしていたのですね。
また、妻は女優のチョン・ソンエです。
優しそうな朗らかな笑顔がとても印象的で多くのドラマや映画で名脇役として活躍しています。
ホン・ギョンネは反乱軍の首謀者だった
ホン・ギョンネは王宮に対する反乱軍である白雲会(ペグンフェ)の首謀者です。
反乱を起こした時に死んだと思われていたホン・ギョンネは何年もの間、逃げて生き延びていたわけです。
キム一族に支配された政治に不満を持ち、王宮に対し反乱を起こした白雲会ですが、実は民には慕われていた組織でもあります。
そして、王の側近であるハン尚膳はギョンネの同志でもあります。
ハン尚膳はギョンネが生きていると信じ、密かに白雲会を存続させていたのです。
ラオンの父親はホン・ギョンネだった
ホン・ラオンの父親はホン・ギョンネでした。
しかも、反乱を起こした時に死んだと思われていたギョンネが生きてラオンの母親に会いにきたことから、父親が生きていることもラオンは知ったのです。
ギョンネはラオンとラオンの母親を逃がすために危険を顧みずに戻ってきたところを義禁府に捕まってしまいました。
ラオンは一度も会ったことのない父親に会うため、キム・ビョンヨンとハン尚膳の協力を得て王宮に潜入します。
潜入していたことがイ・ヨンに見つかってしまいますが、なんとイ・ヨンは父親と初めての対面に協力してくれたのでした。
ギョンネは民による政治を望んだ
ギョンネがなぜ反乱を起こしたのか。
それはギョンネが民による政治を望んでいたからに他なりません。
「民のための指導者は民の手で直接選ぶべき」と、捕まってしまったギョンネはイ・ヨンに言います。
この時代、選挙という仕組みもありませんから、民が政治に関わる方法など無かったことにギョンネは疑問を持っていたのですね。
反乱を起こし、王の命を狙った理由をイ・ヨンから問われたギョンネは「自ら王座を降りる王はいない、民と同じ身分になるのを王になったあなたは許せるか」と逆にギョンネはイ・ヨンに問います。
ギョンネは王宮と民を隔てる身分を無くし、全ての人間は平等という生活を示したかったのかもしれません。
首謀者・ギョンネを演じたのはチョン・ヘギュン
白雲会の頭領であり、反乱軍の首謀者だったギョンネを演じたのはチョン・へギュンです。
1968年8月16日生まれのチョン・ヘギュンは主に若い頃から演劇で活躍している俳優です。
その活躍は韓国のみに留まらず、ヨーロッパやアジア、中南米でも公演していました。
舞台を観た映画監督から声をかけられたことをきっかけに、最初は映画の端役から出演し始め、やがてドラマにも出演するようになりました。
2018年には日本でも有名なドラマ「空から降る一億の星」のリメイク版にキム・サンジン役で出演していました。
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