パッチムとは「終声子音」と訳される

チョゴリ

パッチムとは終声子音と訳される韓国語独特のものです。テキストによっては「終声子音」または「終声」と表記するものもありますがこのサイトでは「パッチム」に統一します。
ではなぜ終声子音と訳されるのでしょうか。声の終わりに子音があるというのはどういうことでしょうか。
例えば韓国人で多い名前のキムさん、パクさんをハングル表記、英語表記してみましょう。

  • キム→김→kim
  • パク→박→park

ハングル表記、英語表記ともに子音字で終わっているのがわかります。この最後の子音がパッチムです。
日本語の場合は子音で終わる言葉はありません。
パッチムは日本語にはない概念ですが日常会話で無意識に使い分けている発音です。決して難しくありません。

パッチムを発音ごとに分類する

パッチムは発音ごとに4種類に分類することができます。「ッ」、「ン」、「ム」、「ル」の4種類です。
このうち小さいツの「ッ」は促音と表記します。
まずは促音のパッチムから説明します。促音の発音はいくつかの種類があります。日本語の単語を例にしますから難しくありません。

促音の次の音に着目

促音を使った単語を3グループに分けてあります。まずはこれらを読んでみてください。
グループ1

  • サッカー
  • すっきり
  • マック
  • 学校

グループ2

  • バッター
  • ピッチャー
  • ネット
  • ちょっと

グループ3

  • カッパ
  • 脱皮
  • コップ
  • すっぽん

促音の次の音ごとにグループ分けしてあります。
今度は促音で止めてみてください。
「サッカー」と言うつもりで「サッ」、
「バッター」と言うつもりで「バッ」、
「カッパ」と言うつもりで「カッ」。
それぞれ言い終わりの口の形が違うことがわかります。
グループ1は促音の次にカ行の音が来ます。口を開き、舌先を歯や上あごに付けずに宙に浮いた状態にします。この発音をハングルではㄱ・ㅋ・ㄲで表します。
グループ2は促音の次にタ行の音が来ます。口を少し開き、舌が上あごに付き、舌先は前歯の裏に付いています。この発音をハングルではㄷで表します。
グループ3は促音の次にパ行の音が来ます。口を閉じて口の中に少し息を貯めた感じにします。この発音をハングルではㅂ・ㅍで表します。
なので例えば

この3つは日本語訳だと全て「カッ」と表現されますが違う発音であると意識してください。
また、ハングルの発音に慣れないうちは

  • パッチムのㄱは「ク」
  • パッチムのㄷは「トゥ」
  • パッチムのㅂは「プ」

と発音しても差し支えありません。
ハングルのネイティブの方にもこれで通じます。
その場合は弱めに発音するように気をつけましょう。
パッチムは母音を持たない音だということを意識してください。実際にこのように表記しているテキストも多くあります。
このサイトでもビギナー向けにこの表記を使います。
促音の説明は以上です。

「ン」の音はパッチムだけ

ハングルでは「ン」をあらわす文字はありません。ㄴとㅇがパッチムで使われると「ン」の音になります。
ですので「ン」と訳される語は必ずパッチムのㄴとㅇのどちらかです。
ㄴとㅇはどう使い分けるのでしょうか。
英語表記をすると
ㄴはn
ㅇはng
となります。
実際に発音する場合はㄴ(n)は口を少しだけ開き、舌が上あごに付き、舌先は前歯の裏に付いています。下がり調子の発音になりやすいです。
タ行、ナ行を発音するときと口の形が似ています。
ㅇ(ng)は口を開き、舌先を歯や上あごに付けずに宙に浮いた状態にします。「か」の発音をするときと口の形が似ています。「か」の口の形のまま「ん」と発音するとこの音になります。上がり調子の発音になりやすいです。

「ム」と「ル」のパッチムはそれぞれ1種類

残りは「ム」と「ル」です。
「ム」はキムチとかカムサハムニダに使われているので日本人には馴染み深いかもしれませんね。この発音はㅁで表します。
「ル」はアルファベットで言うとLの発音です。舌を上あごにくっつけます。
巻き舌にする必要はありません。
この発音はㄹで表します。

そのほかのパッチムは全てㄷの発音

上記で解説した以外のパッチムは全てㄷの発音です。ㅌ・ㅅ・ㅆ・ㅈ・ㅊ・ㅎの6文字です。

  • 옷(服)が実際の発音は옫になります。
  • 낮(昼)が実際の発音は낟になります。

(ただし次の音が母音の場合は連音化するので注意が必要です。)