韓国ドラマの「イサン」としても知られる正祖の亡き後、第23代王となったのは次男だった純祖(スンジョ)でした。
純祖の母は綏嬪朴氏(スビンパクシ)で正祖の側室でした。
純祖(スンジョ)は10歳という若さで即位したため権力闘争が盛んな時期を過ごすことになります。
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正祖の亡き後、第23代王となった純祖(スンジョ)
正祖(イ・サン)の亡き後、第23代王となったのは純祖(スンジョ)でした。
スンジョは正祖の次男として生まれ、諱は玜(コン)でした。
母親は側室・綏嬪朴氏(スビンパクシ)です。
綏嬪朴氏は優しく、気立ての良い側室で何事にも控えめで質素な人物として有名でヒョイ王妃との関係も良い人物です。
後に、ヒョイ王妃の養子となります。
兄である文孝世子が亡くなったため、世子として即位しましたが、父である正祖が急逝してしまったため、世子になってわずか5ヶ月で王に即位しました。
この時のスンジョはわずか10歳でした。
正祖が自分の死を悟った時、まだ10歳という若い世子を案じて、金祖淳という側近を後見人に選んでいたわけですが、正祖が亡くなったあと摂政についた貞純大妃の力により、純祖が引き継ぐであろう次世代への引き継ぎや正祖が取り組んできた改革も引き継がれずに終わってしまうことになります。
純祖(スンジョ)はわずか10歳という若さで即位した
純祖(スンジョ)はわずか10歳という若さで即位したことになります。
こんなにも若いスンジョが国を治めたり、政治を出来るはずもなかったため、摂政がつくことになるのですが、この摂政こそが第21代王・英祖の正室だった貞純王妃となります。
貞純大妃は3年間、垂簾聴政(幼い王の代わりに女性が摂政となって政治をすること)を行いました。
ここで貞純王妃は再び権力を手にしたことになるのですが、このことにより正祖が積み上げてきた
改革がことごとく中断してしまうことになります。
また、老論派でも知られる貞純王妃は正祖が大事にしていた南人派を弾圧してしまいました。
ここで正祖が大切に育ててきた人材も失われてしまうことになります。
スンジョがまだ幼く、何もわからないことを良いことに自分の思うままに権力を奮っていたわけですね。
純祖(スンジョ)の結婚が朝鮮王朝の暗黒時代の始まりを作ってしまった
純祖の正妃は正祖が生前決めていた娘がいました。
金祖淳(キム・ジョスン)の娘であり、後に純元(スヌォン)王妃となります。
この婚姻は正祖が生前から決めていた婚姻であり、摂政であり貞純大妃でも覆すことはできませんでした。
ですが、この金祖淳は貞淳大妃が摂政政治から退いたことをきっかけに娘がスンジョの正室であることから権力を伸ばし始め、勢道政治という王の外戚が牛耳る政治を始めてしまいます。
この勢道政治をスンジョは成年してからも覆すことができずに、政治は金祖淳の思うがままとなってしまいます。
そしてこの勢道政治は後の第25代王の哲宗まで続いてしまい、朝鮮王朝時代の暗黒時代の始まりを作ってしまったことになります。
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