チャングムの誓いファンに怒られるかもしれない話をします。
内容はチャングムの誓いに出ていた王様である第11代王・中宗(チュンジョン)の解説です。
なぜ怒られるかもというと、イメージを変えてしまうかもしれないからです。
このページではチャングムの誓いの中宗(王様)役のイム・ホについて解説します。
「チャングムの誓い」中宗を演じたのはイム・ホ
イム・ホは1970年生まれ。
1995年にデビューし、1999年の「大王の道」での世子役、「ホジュン」の士官役で注目を集めました。
その後も「チャングムの誓い」をはじめ「善徳女王」、「オクニョ運命の女(ひと)」、「ヘチ王座への道」などに出演し、時代劇では欠かせない俳優さんと言えそうです。
チャングムの誓いで日本でも人気となったイム・ホは、『王様が語る!もうひとつの「チャングム」』というエッセイまで出版しています!
撮影時のエピソードや共演者との思い出が書かれているそう。
当時のドラマの人気、中宗役のイム・ホの人気がうかがえます。
チャングムへ絶対的信頼を寄せる中宗
チャングムと中宗の出会いは、チャングムが女官になって母の恨みを晴らすため、漢陽に出てきて間もなくです。
ある日中宗の元に、幼いチャングムは運んでいる酒に謀反の蜂起の知らせを潜ませて現れました。
女官になりたいと訴えるチャングムに、賢い娘だと感心した中宗は、謀反が成功し即位すると女官になることを許しました。
こうしてチャングムは宮中に上がることになったのです。
チャングムの誓いの中での中宗は、終始チャングムを信頼して温かい目で見守る頼もしい王です。
チャングムが水刺間の女官となってからは、チャングムの料理を高く評価しました。
そして医女となって宮中に返り咲いてからは、その診断に全幅の信頼を置いて主治医を命じました。
さらにはチャングムに女性としても心惹かれ、側室に迎えることまで思案するようになります。
晩年中宗は持病の腸閉塞が悪化し、チャングムは手術をしなくてはならないと必死に訴えます。
しかし中宗は、密かにチャングムにジョンホと共に明国へ行くように王命を出すのです。
当時、王の死後はその主治医は罰せられる決まりでした。
自らの命の終わりを悟った中宗の愛あふれる決断でした。
そして、チャングムとジョンホは明国への道中で王の崩御を知らされるのでした・・・。
関連記事:チャングムとミン・ジョンホの結婚と馴れ初め。(実は既婚者だった)
チャングムの誓いの王、中宗の史実の姿
李氏朝鮮第11代王中宗(在位1506-1544年)の時代を舞台にしたチャングムの誓い。
中宗はドラマ全般を通じて主要キャラクターとして登場しますが、実際はどんな人物だったのでしょうか。
ドラマの冒頭にもある通り、中宗は暴君の悪名高き先代王燕山君(ヨンサングン)を謀反によって追放し王位に就いています。
しかし家臣たちに担ぎ上げられての即位はあまり気の進むものではなかった様子です。
その後の治政も家臣の顔色をうかがうようなエピソードばかりで、お世辞にも名君とは言いがたいようです。
正妻の端敬王后は燕山君の妻の姪にあたるため、報復を恐れた重臣によって離縁させられました。
また、2番目の正妻章敬王后は3番目の正妻文定王后に毒殺されたという疑惑があります。
常に政局は混乱し、女真族からも攻め入られ、社会は不安定でした。
もともとチャングムというキャラクターは、中宗の「朝鮮王朝実録」という書物に載っていた実在の人物をモデルに描かれています。
そこには、医女でありながら王の側近で仕える長今(チャングム)に関する記述があります。
実際の中宗もとても病弱だったそうですが、そんな中宗だったからこそ医女チャングムのドラマが生み出されたのかもしれませんね。
「チャングムの誓い」の王様。第11代王・中宗(チュンジョン)
中宗(チュンジョン)はクーデターによる前王の失脚を経て即位しました。
中宗は先王であり、異母兄でもある燕山君(ヨンサングン)がクーデターによって失脚していたため、自分もそうなるのでは、と常に警戒しっぱなしで王座に座っていました。
また、暴君として圧政を行っていた燕山君(ヨンサングン)を追い出すためにクーデターを起こしたので王の血を引いていれば誰でもよかった、というのがクーデター実行者の本音でしょう。
中宗(チュンジョン)本人も自分には実権がないことを自覚していた、とされています。
派閥争いの間に挟まれ続けていたそうです。
38年間という長期政権でしたが、目立った功績もなく「王の器としては・・・」という感じでした。
また、この頃から女真族(のちの満州・清)の侵攻が始まっており、中宗(チュンジョン)を悩ませていました。
チャングムの撮影で出てきた料理は美味しくなかったらしい
チャングムの誓いでは美味しい料理に舌鼓を打ってばかりの印象ですが、実際はそうでもなかったのです。
ドラマのウラ話でも料理は事前に用意したもので冷めていておいしくなかった、食べて胃けいれんを起こしたこともある、と中宗(チュンジョン)を演じた俳優のイム・ホは語っています。
チャングムを演じたイ・ヨンエは第7候補だった
ドラマのウラ話をもう一つ。
チャングムを演じたイ・ヨンエですが、第7候補だった、という事です。
イ・ヨンエの演技に世界中の人が魅了されたわけですが、実は第7候補だっただなんて・・・
他の候補だった女優たちは皆、撮影期間が長いなどの理由で断っていたそうで。
第7候補だったイ・ヨンエがあまりにもハマり役なので、運命だったんでしょうね。
中宗(チュンジョン)は38年間の長期政権だった
中宗(チュンジョン)はクーデターを警戒し続け、38年間、針のむしろのような王座に座っていました。
世継ぎはしっかりと残したので最低限の務めは果たしたといえましょう。
この時代が描かれている時代劇は
- チャングムの誓い
- 師任堂(サイムダン)
- ファン・ジニ
- オクニョ
- 七日の王妃
などです。
見比べてみても面白いでしょう。
以上、チャングムの誓いファンに怒られるかもしれない話でした。
コメント