韓国ドラマ「チャングムの誓い」で31話に登場する倭寇ですが、「おいおい、変すぎだろ」とツッコんで笑ってしまった方も多いかと思います。
私たち日本人からしたら言葉も格好も変だし、韓国人の倭寇のイメージってこんなのかよ、と少しがっかりしてしまうほど。
ですが!
もしかしたら、このチャングムに出てくる変な倭寇ってめちゃめちゃリアルな可能性も出てきました。
その可能性についての考察です。
続きをどうぞ。
チャングムの誓いに倭寇登場
チャングムの誓いでは、31話に倭寇が出てくるシーンがあります。
チャングムは謀反の罪で流刑され、済州島で奴婢として生活しています。
ハン尚宮の無念を晴らすため、再び宮中へ戻るすべを探すチャングムは、師匠チャンドクの元で医術の修行をしています。
医女であれば身分に関係なく宮中へ上れるからです。
しかし練習でチャンドクに鍼を打つのに失敗し、危険な目に合わせたチャングムは、それ以来怖くて鍼を打つことができません。
そんな時、済州島に倭寇が襲来、あっという間に島を占領されてしまいます。
そして倭寇のお頭が病気になり、チャングムは治療するよう命じられるのです。
鍼を打てば治ると診断したものの、鍼を打つ勇気が出ません…。
しかし治さねば島民の命が危ないとチャングムはトラウマを克服、鍼を打ち無事倭寇のお頭の病を治したのでした。
チャングムの誓いに出てくる倭寇が面白すぎる
ここに出てくる倭寇の姿や立ち居振る舞いは、日本人からするとおかしくて笑ってしまいます。
まず日本語がおかしい。
韓国人の俳優さんがやられているからだと思うのですが、はっきり言って日本人も全く聞き取れないレベルの日本語。
そして髷も頭から浮いていて変。
刀も日本刀には見えないし、斬りつけかたもおかしい。
武具もバラバラだし、海賊には見えないいでたちです。
挙句、島を占領したのだから薬草も店から奪うと思いきや買い出しに行かせる律儀ぶり。
チャングムは、買い出しに行った捕虜を使って外出していたミン・ジョンホに事態を知らせました。
そしてミン・ジョンホらによって、まんまと倭寇は制圧されたのでした。
そんな間抜けな倭寇ですが、鍼治療をためらうチャングムに「誰にでも初めてはある。」となかなか良いことを言って励まします。
この治療の成功によってチャングムは鍼治療のトラウマを克服し、医師として大きく飛躍するという回でした。
チャングムの誓いに登場する倭寇、時代はいつごろ??
チャングムの誓いは中宗王在位期間の1504年~1544年を舞台にしています。
日本だと室町幕府の頃です。
このころの倭寇は後期倭寇と呼ばれ、日本人には限らず中国人が主だった説もあります。
活動目的は貿易であり、海賊というよりは密貿易を行う武装集団だったと言えます。
中にはスペイン、ポルトガル、朝鮮人も含めた多国籍集団だった説もあります。
そんなわけで、チャングムの誓いに登場した倭寇も、日本人に成りすました外国人だった可能性もあるわけです…。
ドラマでのちぐはぐな日本人描写も、もしかしたら史実に忠実だったのかも?と思ったりしますね。
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