このページでは韓国ドラマの「麗 花萌ゆる8人の皇子たち」は実話だったのか?登場人物たちは実在していたのか?などを検証します。
原作は小説なので史実ではありませんが、原作小説をもとに歴史上の実在人物を登場させています。
なので史実をもとにして小説をリメイクしたドラマと言えるでしょう。
部分的に史実でもあり、フィクションでもあり。
登場人物も一部実在であり、フィクションの部分もあり。
以下で詳しく解説します。
「麗 花萌ゆる8人の皇子たち」の原作は小説「歩歩驚心」
韓国のみならずアジア全体で人気の「麗 花萌ゆる8人の皇子たち」は、中国ドラマ「宮廷女官ジャクギ」の原作小説「歩歩驚心」をもとに作られたドラマです。
ドラマに登場する人物は、実際に高麗王朝の歴史上の人物で、各皇子のキャラクターも史実をもとに再現されています。
高麗王朝の安泰のため、婚姻政策や争いは史実と大筋が変わらないものですが、メインキャラクターの第4皇子ワン・ソの特徴である顔の傷に関しては、ドラマオリジナルです。
また、史実ではワン・ソが養子に出された理由は、占いにより皇宮に災いが起こるとされたことが原因で、その身分回復のために、暴君へ変わってしまう部分も忠実に再現されています。
皇子と主人公ヘ・スの恋愛模様や各皇子の背景は史実に沿っていない部分もあり、一部ドラマ演出となっています。
「麗 花萌ゆる8人の皇子たち」の実在した皇子のその後
実際の史実で高麗王に君臨したのは、第2皇子ワン・ムです。
初代王太祖の長男として生まれ第2の王となりますが、母親が中国からの帰化人ということもあり、血縁から王になるまでとても苦労しました。
しかし、高麗王になったものの、即位して2年ほどで病死しています。
その後、太祖の次男で第3皇子ワン・ヨが君臨し、横暴なやり方で王の座についたことから反発も多かったと語られています。
即位後4年ほどで亡くなり、王座は第4皇子ワン・ソに引き継がれました。
ワン・ソは奴婢と呼ばれる身分制度を廃止し、国家の基盤を作ったと称えられ、国民からの評価も高かったといわれています。
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長く国を統治していましたが、亡きあとは長男の景宗が後を継ぎました。
「麗 花萌ゆる8人の皇子たち」の皇子と実在した皇子を比較
第1王子 | 王武(ワンム) | 第2代高麗王の恵宗。娘が光宗の側室になる |
第3王子 | 王堯(ワンヨ) | 第3代高麗王の定宗 |
第4王子 | 王昭(ワンソ) | 第4代高麗王の光宗。顔の傷はドラマのオリジナル |
第8王子 | 王旭(ワンウク) | 第6代高麗王成宗の父で死後に「戴宗」の廟号が贈られた |
第13王子 | 王郁(ワンウク) | ドラマ「麗」に登場するペガのモデル。 第8代高麗王の顕宗の父で死後に「安宗」の廟号が贈られた |
異母妹 | 大穆王后 皇甫(ファンボ)氏 | ドラマ「麗」に登場するファンボ・ヨナのモデルとなった人物。 異母兄である光宗と結婚する。息子に第5代高麗王の景宗がいる |
第1皇子ワン・ムがドラマ内で何度も命を狙われる描写がありますが、史実にも一致しています。
しかし、即位して2年で亡くなっていることが暗殺とまでは断定はされていないようです。
第3皇子のワン・ヨが野心家でありその性格も忠実に再現されていましたが、第4皇子のワン・ソとは史実上では犬猿の中ではなく、ワン・ソがワン・ヨを助けており、自身の死後の息子の面倒をワン・ソに託していました。
第8皇子のワン・ウクは史実にあまり記載されていませんが、次男が第6皇帝となり血縁は残しました。
第9皇子のワン・ウォンはドラマでは長いものに巻かれるタイプのキャラクターですが、史実では気性の粗さが目立つ皇子でした。
死因等はドラマと一致しています。
第10皇子ワン・ウンは多くの見解があり、死亡原因も暗殺か濡れ衣か詳細が不明な部分があります。
妻はいなかったため、スンドクの存在はドラマオリジナルです。
第13皇子のペガは史実では第5代目皇帝(ワン・ソの息子)の元皇后と恋仲になってしまい、妊娠させてしまったことで流刑になってします。
6代目皇帝が子供を預かり、後の8代目皇帝となり38代目までペガの血縁が続きました。
第4皇子のワン・ソは皇帝になってから2つの政策を実施し皇帝の力を強めることに成功しました。
「麗 花萌ゆる8人の皇子たち」は実話?実在人物との比較のまとめ
このページでは韓国ドラマの「麗 花萌ゆる8人の皇子たち」は実話だったのか?登場人物たちは実在していたのか?などを検証しました。
小説を原作としてドラマなので実話ではありませんが、実在人物を登場させたり史実をもとにしたエピソードが多く含まれたりなどかなりリアルに再現されたドラマと言えるでしょう。
以上、「麗 花萌ゆる8人の皇子たち」は実話?実在人物との比較のまとめでした。
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