韓国語の子音の種類、読み方、発音が理解できるページ

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韓国語の基本

このページは韓国語の子音の種類、読み方、発音が日本人にも理解しやすいように日本人によって書かれています。

韓国語の子音は発音器官(のど、舌、唇など)をかたどって作られました。

韓国語で使われている文字のハングルには発音が似ている・使用する発音器官が同じ文字は形が似ているという特徴があります。

聞きなれない専門用語も使用しますが、もちろんはじめは覚えなくても大丈夫です。

始めは韓国語の子音を大きく3つに分類します。

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ハングルの子音は平音、激音、濃音の3種類

ハングルの基本文字のうち子音は14文字あり、大きく分けると3種類に分けられます。

平音、激音、濃音の3種類です。

まずは全ての子音を一覧表でお見せします。

平音ㄱㄴㄷㄹㅁㅂㅅㅇㅈㅎ
激音ㅊㅋㅌㅍ
濃音ㄲㄸㅃㅆㅉ
  • 平音はㄱㄴㄷㄹㅁㅂㅅㅇㅈㅎの10種類
  • 激音はㅊㅋㅌㅍの4種類。平音に横棒を1本足した形
  • 濃音はㄲㄸㅃㅆㅉの5種類。平音を横に2つ並べた形

濃音に関しては平音を横に2つ並べているだけなので基本文字には数えず、その他の文字とされます。

なので書き方を覚えるべき子音は平音と激音の14文字、となります。

その後で一つ一つ解説していくので初めは3つの分類だけ覚えてください。

平音、激音、濃音では基本的な発音方法が違います。

平音の発音は日本語と同じでよい

平音は日本語と同じ発音方法でかまいません。

激音は息を強く吐きながら発音する

激音は息を強く吐きながら発音します。

字の通り激しい発音です。

濃音は息を吐かずにのどを詰めるように発音する

濃音は息を吐かずにのどを詰めるように発音します。

口の前に布をたらしそれを動かさないように練習すると言われています。

これは日本語にはない発音方法です。

濃音は特に習得が難しいのであせらずに勉強していきましょう。

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韓国語の子音の読み方と発音

韓国語の子音の読み方と発音について解説します。

次の一覧を見て下さい。

  • ㄱ←か行
  • ㄴ←な行
  • ㄷ←だ行
  • ㄹ←ら行
  • ㅁ←ま行
  • ㅂ←ぱ行
  • ㅅ←さ行
  • ㅇ←母音発音
  • ㅈ←ちゃ行
  • ㅎ←は行
  • ㅊ←ちゃ行(激音)
  • ㅋ←か行(激音)
  • ㅌ←た行(激音)
  • ㅍ←ぱ行(激音)
  • ㄲ←か行(濃音)
  • ㄸ←た行(濃音)
  • ㅃ←ぱ行(濃音)
  • ㅆ←さ行(濃音)
  • ㅉ←ちゃ行(濃音)

上記が韓国語の子音19文字全てです。

これらに母音を合わせてハングル文字が成り立ちます。

この次は発音器官ごとのまとめです。

一覧表の後に個別の説明が続きます。

発音器官とは日本語にはなじみのないものですが、韓国語では非常に重要です。

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発音器官ごとに子音をまとめる

発声器官対応するハングル
口蓋(こうがいㄱㅋ
ㄴㄷㅌㄹ
ㅁㅂㅍ
ㅅㅈㅊ
のどㅇㅎ

韓国語では発音する際に使う発声器官ごとに子音を分類しています。

以下では発声器官ごとに解説をします。

口蓋(こうがい)

口蓋(こうがい)のㄱ ㅋはアルファベットで言うとkの音です。

舌根が口腔をふさぐ形からきています。

カ行を発音してみると口をあけたまま舌の根っこと口蓋の間で音が鳴っています。

これが口蓋の発音です。

口蓋(こうがい)とは聞きなれない言葉ですがいわゆる「のどちんこ」のあたりが口蓋です。

のどちんこは正しくは「口蓋垂(こうがいすい)」と呼びます。

舌のㄴㄷ ㅌㄹは舌が上あごに付いて、舌先は前歯の裏に付く形を表しています。

アルファベットで言うとそれぞれ、

  • ㄴはn
  • ㄷ ㅌはt
  • ㄹはr

の音にあたります。

実際にタ行、ナ行、ラ行を発音してみてください。

舌が上あごに付き、舌先は前歯の裏に付いているのがわかるはずです。

唇のㅁㅂㅍは唇を使う発音を表しています。

アルファベットで言うとそれぞれ、

  • ㅁはm
  • ㅂㅍはp

の音にあたります。

実際にマ行、パ行を発音してみてください。

発音の直前に一度口を閉じ、唇がくっついています。

これが唇を使った発音です。

歯のㅅㅈㅊは上下の歯の間に舌先を軽く入れる発音を表しています。

アルファベットで言うと

  • ㅅはs
  • ㅈㅊはチャ、チュ、チョの音(chの発音と表記します)

の音にあたります。

サ行とチャ、チュ、チョの音を実際に発音してみると歯の間に舌先が入っているのがわかります。

のど

のどのㅇㅎは喉頭の形を表しています。

のどを開き、舌や唇などのほかの発声器官を使っていないことを意識してください。

ㅇは母音発音時に使う子音なので該当するアルファベットはありません。

(例外的にパッチムで使われると「~ng」の発音になります。詳しくはパッチム編で説明しています。)

ㅎはアルファベットではhにあたります。

母音とハ行の発音は喉の開きを実感できます。

以上で韓国語の基本的な子音は出揃いました。

韓国語の子音の覚え方に特化したページもあります。

実際に発音してみると特別なことはなかったかと思います。

普段は無意識に出来ている事を少し意識すればいいということです。

難しい記号のように見えていたハングルが簡単に見えてきますね。

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読み方が変わる有声音、変わらない無声音

韓国語の平音では語頭と語中で読み方が変わるものと、変わらないものがあります。

はじめに変わらないものを解説します。

音が濁らない(変わらない)無声音

音が濁らない無声音はㄴㄹㅁㅅㅎの5つです。

母音をつけた状態で表記します。

ハングルアルファベットにたとえた発音表記
ナ나、ニ니、ヌ누、ネ네、ノ노
ラ라、リ리、ル루、レ레、ロ로
マ마、ミ미、ム무、メ메、モ모
サ사、シ시、ス수、セ세、ソ소
ハ하、ヒ히、フ후、ヘ헤、ホ호

語頭と語中で読み方が変わる子音

次は語頭と語中で読み方が変わるものです。

ㄱㄷㅂㅈの4つです。

語頭(文の始め)の場合はそのままの発音ですが、語中(文の途中)の場合は濁音になります。

これは発音規則のうち、有声音化といわれるものです。

韓国語にはいくつかの発音規則(表記と発音に違いがあるもの)というものがあり、そのうちのひとつです。

ハングル文字には濁点(日本語の点々)がなく、この有声音化によって濁音を表現します。

また、ㄷはタテトまたはダデド、ㅈはチャチュチョまたはヂャヂュヂョの音を表します。

ハングルアルファベットにたとえた発音表記
語頭ではk
語中ではg
カ가、キ기、ク구、ケ게、コ고
ガ가、ギ기、グ구、ゲ게、ゴ고
語頭ではt
語中ではd
タ다、テ데、ト도
ダ다、デ데、ド도
語頭ではp
語中ではb
パ바、ピ비、プ부、ペ베、ポ보
バ바、ビ비、ブ부、ベ베、ボ보
語頭ではch
語中ではdy
チャ자、チュ주、チョ조
ヂャ자、ヂュ주、ヂョ조

また、母音発音の場合(ア行)はㅇを書きます。

ア아、イ이、ウ우、エ에、オ오となります。

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激音、濃音は読み方は変わらない

平音は語頭、語中で発音が変わりましたが激音、濃音は文字の位置によって読み方が変わることはありません。

激音

まずは激音のㅊㅋㅌㅍからあいうえお順に書きます。

ハングルアルファベットにたとえた発音表記
chの激音チャ차、チュ추、チョ초
kの激音カ카、キ키、ク쿠、ケ케、コ코
tの激音タ타、テ테、ト토
pの激音パ파、ピ피、プ푸、ペ페、ポ포

激音は濁音化しないので外来語(日本語)の固有名詞などを表記する際に便利です。

例えば「おおさか」と表記する場合、오오사가と書くと「おおさが」となってしまいますが、最後の一文字に激音を使うと오오사카「おおさか」となるのです。

参考ページ:韓国語あいうえお五十音・ハングル一覧表

濃音

続いて濃音のㄲㄸㅃㅆㅉです。

ハングルアルファベットにたとえた発音表記
kの濃音カ까、キ끼、ク꾸、ケ께、コ꼬
tの濃音タ따、テ떼、ト또
pの濃音パ빠、ピ삐、プ뿌、ペ뻬、ポ뽀
sの濃音サ싸、シ씨、ス쑤、セ쎄、ソ쏘
chの濃音チャ짜、チュ쭈、チョ쪼

以上で韓国語の子音についての説明を終わります。

長かったですね。おつかれさまでした。

最後に子音字の名前の一覧表です。

子音には一文字ずつ名前がついています。

さらなる上達を目指す方はここまで頑張りましょう。

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韓国語の子音の名前の一覧表

子音字子音の名前発音
기역(キヨク)か行
니은(ニウン)な行
디귿(ティグッ)た行
리을(リウル)ら行
미음(ミウム)ま行
비읍(ピウプ)ぱ行
시옷(シオッ)さ行
이응(イウン)母音発音
지읒(チウッ)ちゃ行
히읗(ヒウッ)は行
치읓(チウッ)激音のちゃ行
키읔(キウク)激音のか行
티읕(ティウッ)激音のた行
피읖(ピウプ)激音のぱ行
쌍기역(サンギヨク)濃音のか行
쌍디귿(サンティグッ)濃音のた行
쌍비읍(サンビウプ)濃音のぱ行
쌍시옷(サンシオッ)濃音のさ行
쌍지읒(サンジウッ)濃音のちゃ行
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韓国語の子音まとめ

このページでは韓国語の子音を勉強しました。

ハングル子音の勉強は大きく分けると次の3ステップです。

  1. 平音・激音・濃音の分類
  2. 発音の確認
  3. 有声音(濁音)と無声音

この3点を意識しましょう。

韓国語の基本はハングル文字の習得なので母音がまだできていない方は母音のページを読んでもらいたいです。

母音ができている方はパッチムに進みましょう。

パッチムは子音字を使っているのでこのページで子音を覚えていればスムーズにパッチムへと進めることができます。

以上、韓国語の子音でした。

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